EM総括−その三

えー、ひさびさにはなばなしく二日続けて更新したというのに、いまだにオラニェ敗退のショックからたちなおっておりません。今日はとりあえず準決勝第一試合の独逸対土耳古の当日のお話をしようかと思います。

とりあえずオラニェの敗退はショックの一言。グループリーグでこの20年間かつてないほど世界王者と準世界王者相手にスペクタクルなサッカーを披露してぼこぼこにしておきながら、トーナメントの一回戦に気の抜けた試合して敗退してくれるなんて、もってのほかの一言、というよりも2年前のW杯とおなじやないかい、ともうなにが原因でまけたかについて語る気力もありません。小生なりの分析はまた後日にします。
しかし、いろんなメディアが一様に語っている「ヒディングマジック」という一言では片付けられないほどの試合内容を見せた露西亜にはあっぱれの一言。アルシャーヴィンというタレントもさることながら、オラニェのお株を奪うような攻撃サッカーには魅力的。明日のスペインとの準決勝の第二試合は楽しみの一言。ここまでオラニェをボコボコにしたサッカーを見せられたからには、個人的には、露西亜に今大会のチャンピオンになってもらいたいと思っています。独逸が大会を制覇するようなことがあってはなりませぬ。もちろん、それだけのサッカーをして独逸はポルトガルに勝ったとは思ってはいるけれど・・・。

今日は2年前のW杯以来ぶりにファンマイル(要するに通り丸ごとがPVの会場になるということ)がブランデンブルク門の前に復活するとかで、今日の夕方から真夜中にかけて人で門の前が埋め尽くされるのは間違いのないところ。2年前も小生は苦杯をなめつづけたがゆえ、日本代表やオラニェ敗退後は歯軋りしながら、独逸人たちの馬鹿騒ぎぶりをスルーしておりましたが、今日もまたこのお祭り騒ぎを目の当たりにするのは小生にとっては屈辱以外に他ならない。
とはいえ、お祭り騒ぎは大歓迎。今日、独逸か土耳古か、どっちが勝っても負けても今日の真夜中前後にはベルリンは天地がひっくりかえるような大騒ぎになることは間違いありませぬ。小生はクロイツベルクにて土耳古人の同僚と観戦予定。個人的にはこの試合、土耳古にがんばっていただきたいとおもっておりますが、まあ、今回は難しいでしょう。トルコは9人も負傷あるいは出場停止ということ。一方で、独逸は、負傷明けのフリングスが戻るか、ポルトガル戦で活躍したヒッツェルスペルガーかロルフェスの二人が器用されて、ポルトガル戦でうまく機能した4・2・3・1の布陣になるかどうか。注目ですが。独逸が土耳古をボコボコにして、クロイツベルクが意気消沈ともなれば、それは気の毒ですが、ベルリンの土耳古人たちはそれでも独逸人とあるいは独逸人として陽気に大騒ぎしてくれることでしょう。今日の晩はほんまたのしみやわー。

では今日の試合お楽しみあれ。では自戒じゃ。