ブンデスリーガ昨今、そしてWe are TruThoughts

なにを書くかについてはいまだ考え中ですが、とりあえず、自分の関心の範囲内での小噺程度から初めていきたいと思ってます。今の自分に必要なのは、なにはともあれなにがしらかのアウトプットなので。いつも頭の中になにがしら放り込んで腐らしておいてももったないだけですからね。


さて。そんなわけで、色々考えたんですが、まずはサッカーの話といきましょう。サッカーばかり語らせたら何時間でもいきますよー。まずは今日のドイツの新聞のトップページから二つ話題を。


Magath muss gehen.(マガト去る)…Sueddeutsche Zeitung(南ドイツ新聞)


監督がころころかわるのはどこのリーグでもあることですが、今シーズン当初から選手やチーム上層部からの軋轢がつたえられていたバイエルン・ミュンヘンのフェリック・マガトがついに監督を解任されました。2年連続でリーガ、DFB杯(ドイツサッカー協会杯)のダブルタイトルを獲得した実績にもかかわらず。
今シーズンのバイエルンは確かにぱっとしない。チェルシーへのバラックの移籍はすでに昨シーズンからの決定事項、彼の穴をいいわけにできない補強をし、やはり戦力的にはドイツ一を維持したにもしたにもかかわらず、おとつい第19節ボッフム戦0−0での引き分け(マガト自身も試合前もはや瀬戸際と発言するほど)で現在4位で首位のブレーメンとは勝ち点差ははやくも8、この時点でマガトの解任は決定事項だったようです。今日(2月1日)の南ドイツ新聞がつたえたところでは、タイトル争いではなく、チャンピオンズリーグ出場圏内でもある2,3位内に食い込むことを重視しべき、と火曜日に発言したのが事の発端の模様。バイエルンほどのヨーロッパを代表するクラブともなると、タイトル争いに絡むのは監督としての義務ともなれば、結局、解任、後任には2001年にチームをヨーロッパチャンピオンに導いたオットマール・ヒッツフェルトを今シーズン末までのトレーナーとしてむかえることに。
個人的にはアンチバイエルンで、ひいきはシュトゥットガルト(なぜひいきなのかは後日の話題にしましょう)なんですが、やっぱりバイエルンが情けなくてはブンデスリーガはおもしろくない。ヨーロッパでのブンデスリーガ地盤沈下ももはや今に始まった話ではなし。そのバイエルンが今シーズンのチャンピオンズリーグで唯一16強にはいったクラブ。攻撃的なヴェルダー・ブレーメンシャルケ04のやるサッカーがおもしろいのに比べたら、バイエルンのサッカーがつまらない、というのがアンチの理由ではあるんですが、それでも、悪役がこれでは、うれしくもなんともない。ヒッツフェルトが再びヨーロッパの頂点にバイエルンを導きえるかどうかはさておき、少なくともタイトルへの意思はみせてリーグ戦はおもしろくしてもらいたいところです。


HSV nun ohne Thomas Doll(HSV、ついにトーマス・ドルと決別)…Kicker Online


マガトの解任もさることながら、おそらく明日の新聞でも大きく扱われそうなのがHSVのトーマス・ドルの解任でしょう。昨日のこの19節昇格組のコットブスとのホームに1−1で引き分けてまたしても勝ち点1の獲得にとどまったHSVはついにブンデスリーガ一部の最下位に転落。残留ラインまでも勝ち点差は5のまま。ついにドルもHSVを去ることになりました。
トーマス・ドルはHSVに一昨シーズン就任するや、その指導者としての求心力と戦術眼で、その当時降格圏をさまよっていたHSVをシーズン終了時にはインタートトカップ圏まで引き上げることに成功、昨シーズンは3位と躍進し、今シーズンのチャンピオンズリーグでも躍進が期待されていました。が暗転、初戦のアーセナル戦を不運な形キーパーがレッドカードで退場、戦う意思はみせたものの、1−2と敗北。しかし、このままHSVは波にのれぬまま、ブンデスリーガでも、階段を転げ落ちるように迷走、チャンピオンズリーグも結局グループ最下位で敗退、ついにブンデスリーガでも今節最下位にまで転落しました。
確かに今シーズンのHSVは怪我人が続出、下部組織の若手やHSVのアマチュアをも動員せざるをえないほど、選手のやりくりに苦しんでいるのも間違いのないところ。しかし、昨シーズンの末には、それまでの攻撃の中心でありチームの主柱でもあったバルバレスをレバークーゼン、そしてディフェンスラインの中心的存在であったファン・ブイテンバイエルン、そして、ブーラルーズをチェルシー、周知の通り高原をフランクフルト、そして、このウインターブレークにはベニー・ラウトをシュトゥツガルトに放出(昨日クロアチア代表のFWイヴィツァ・オリッチを獲得したらしいですが)、そして、これもまた周知のとおり皮肉なことに放出組はそろいもそろって主力として新天地で大活躍。FWとDFをほぼすべて挿げ替えて新しいシーズンにのぞんだといってもいいわけで、もちろん、この時点でコミュニケーションの問題はささやかれていたとは思います。そして、シーズンが始まるとファン・デル・ファールト、デ・ヨン、新戦力のアンデルレヒトから獲得したベルギー代表のカンパニー、アルゼンチン代表のソリンなど主力が軒並み怪我で離脱、もしくは怪我がちという状況で、どうも、チーム自体がベストの状態にもっていく気配がない。真新しい話ではありませんですが、このチームの主力にはドイツ人プレーヤがほとんどいない。すなわち、ほとんどが外国籍の選手ばかり。思うに、コミュニケーションの問題からくるチームとしてのまとまりを欠くような要素は多分にあったのではなかろうかと思われます。そう、ひょっとしたらW杯のときの日本代表のように。
案の定が引き分けの多さ。一部リーグ最多の12。6敗中、2点差以上の負けは一回だけなのにもかかわらず、それ以外すべて一点差負け。失点数は18チーム中24ゴールと6位の少なさにもかかわらず勝負弱さを露呈するとともに、得点力が課題。今シーズン補強したゲレーロ、サノーゴ、リュボヤは、ブンデスリーガでもこれまでに実績をあげたFWですが、これまで不発。18得点とリーグ14位。とりあえず、点がとれず決定機を逃すうちに、最終ラインがもちこたえられずに終了間際に失点、同点あるいは逆転ゴールを食らう、と絵に描いたような負け方を、あるいは引き分けをして勝ち点を失う。繰り返す負の循環。監督の限界と求心力の低下、そして選手たちの士気の低下もさることながら、というよりも、この結果をみると、上層部による今季前の移籍市場での失敗の責任も問われる結果でもあるでしょう。
ただ、この状況はカンフル剤をうつことも時には必要。次の監督には、この負の循環を断ち切るだけのリーダーシップと指導力がもとめられるでしょう。ちょうど、2シーズン前にトーマス・ドルがなしとげたような。怪我人さえもどれば選手層は随一なだけに降格してほしいチームではありません。土曜日のヘルタ・ベルリンとのアウェー戦までには新しい監督が公にされるでしょうから、チームが変わることを個人的には期待しています。監督が変わったHSVがアウェーでどれだけ変われるか、土曜日オリンピアスターディオンにもいってもいいですよね。うーむ。

ちなみにKickerOnlineによると、HSV上層部はドル解任以前にすでにバイエルンと不仲にあり結局解任されることになったマガトに触手を伸ばしていたようでしたが、マガトはとりあえず断った模様(マガトはHSVで監督としての名声を得ただけにハンブルクでは復帰待望論もあったのは事実)。オランダ人のフーブ・スティーフンスが後釜として土曜日のヘルタ戦ベンチに座るかといまのところは見られています。

てなわけで初回はサッカーねたでいきました。ちなみにドイツにいながらも筋金入りのJリーグマニアなのでそちらのネタも。いや、それにしても、書きたいことがいまのところやまのようにあるんですが。


さて、最後にもうひとつの話題。

こっちにきて趣味になったのがDJ。そう、レコードまわすんです(皿はまわしません)。音楽好きがたたってというもあるんですが、こっちにきて知り合った友人がそろいもそろってDJを趣味にしてたり半分生業としてる連中ばかり。そんなわけで、自然と夜出歩く機会がふえましたが、ベルリンはヨーロッパ随一の夜遊び天国。普通の週末もとい大学の学期休暇ともなると、ドイツ国内はおろか、周辺各国から若者たちがこのパラダイスになだれこみます(桂小枝ちゃんもきたしねー、って関西の人以外にはなんのことやらわからんとは思いますが)。もともと夜遊びするたちでなかったのが、そのアングラさと気軽さに、惑わされ(?)、いまではそういう世界にどっぷりとひたるのが趣味になってしまいました。

ともかくまずは宣伝。土曜日。友人のJohannes SchwarkことMixedmoodsらがここ2年ほど転がしているプロジェクト、We are...が土曜日2月3日、ベルリン・ミッテのBohannonにてTruThouhtsレーベルのボスRob Luisをゲストに迎えて行われます。ベルリン在住のかたは是非起こしを。音楽はいわゆるクロスオーヴァーといわれて久しい分野からですが、ようするになんでもあり。本当の音楽好きがやってるんで、あつまる人間も音楽好きな人ばかりです。
次回以降ぼちぼちこの周辺にもくわしくなったので、ベルリンの夜遊び音楽文化ならびに、僕が関心をもってみているベルリンの音楽シーンの話もまた後日してみたいと思います。

では今日はこれにてまた次回(続くかどうか)。こんだけいったならほんま続けへんとあきませんねー。

以下は今日テーマに関するサイトのリンクです。
Kicker Online: http://kicker.de/home (ドイツ語)
Mixedmoods: http://www.mixedmoods.de (英語、ドイツ語)
We are...: http://www.mixedmoods.de/weare (ドイツ語) 
Bohannon: http://www.bohannon.de/ (ドイツ語)
TruThouhts: http://www.tru-thoughts.co.uk/?page=home (英語)