昨日の続き

U-Bahnhof Kottbusser Tor、ベルリン-クロイツベルク 2007年11月下旬

ベルリンの地下鉄の駅は古び具合がよい。前の世紀転換期にできた当初からなにもかわってないんだろうとおもうような駅も多い。そのベルリンの地下鉄のにおいは独特で、まだ日本とベルリンを行き来していたころ、ときどき無性にこのにおいがどこからともなく思い出されることもしばしばあったけれど、この地下鉄のにおいも路線によって違う。多分、一番記憶に残っている地下鉄のにおいはU8のなんだとおもう。今でもプレンツラウアーベルクとクロイツベルクを行き来するのによく乗る。6年前に初めて3ヶ月ベルリンに来た当初もそのU8沿線に住んでいた。

ところで、その当時の最寄り駅だったのが、この地下鉄のコトブス門駅(U-Bahnhof Kottbusser Tor)だ。この駅はベルリンでも相当にハードコアだ。というのは、ホームレス、アル中の親父、もといパンクな人たち、それから暇をもてあましたガキんちょたちが季節や時間に関係なく地下鉄の入り口通路にたむろしてアルコールあおりながら葉っぱをスパスパ吸いまくる、そして、迷惑そうな顔をすれば、なにみとんじゃーわれー("Watt gucksttuu altaa!")、と絡まれることも多々、とベルリンの中でも相当に悪名高い場所のひとつだからだ。駅から通りへあがればそこはしかもヨーロッパ随一のトルコ人街、ベルリンのイスタンブール、ようこそ、クロイツベルク、って、だから、この駅に降りるたびに、こここそベルリンの中のベルリンとおもうのは自分だけだろうか。

話はもどるが、そのこもった独特の地下鉄のにおいも言い換えると空気の循環が悪いからで、風邪のウィルスが繁殖するにうってつけの環境ともいえる、だから、冬に地下鉄に乗るのはいやだと敬遠するひとも多い。できたら冬のベルリンも雪さえふってなければ自転車でいききするのがいいけれど、日も短いし、これからますますこの季節は寒さもこたえる。だから行きはチャリンコで、とっぷり日もくれて寒さもこたえるころの夕方の帰りはチャリンコを車内に持ち込んでゆっくり帰宅が理想か。地下鉄や近郊列車に自転車持込できるのはやっぱりいい。でも、乗る車内が混んでなければの話だけれど。

こんな感じでベルリンの日々の風景をつづっていくことも考えたりしてますわ、写真とってるんやし。

ではまた。近いうちに。