「非日常」、あるひとつの「日常」の終り、そのまた「日常」の続き?

S-Bahnhof Warschauerstraße。3月15日深夜。
深夜前なのに、ものすごい人出。みんな夜のベルリンへ・・・。

ベルリンでは、ついに明日から再びバスならびにトラム、地下鉄が運行することに。とはいえ、ストはまだまだ続く模様。平常ダイヤにもどるまではまだまだ時間がかかるということ。やはり、はやめはやめの行動が大切。明日はついにヴィザの延長にいかなあきません。明日は6時前おきですわ。書類のミスがないようにこれからチェックですわ。写真も朝取り忘れへんようにせんといかんしね。以上BVGのホームページから。(http://www.bvg.de/index.php/de/Bvg/Start

Busse und Bahnen fahren ab Montag wieder. Weil große Teile der BVG weiter bestreikt werden, muss mit Behinderungen und Einschränkungen gerechnet werden Von Montag, 17. März 2008, Betriebsbeginn (cirka 4:30 Uhr) an ist der bisherige, streikbedingte Notfahrplan beendet und U-Bahnen, Busse und Straßenbahnen der Berliner Verkehrsbetriebe (BVG) nehmen den Betrieb wieder auf, ohne allerdings zu 100 Prozent den regulären Verkehr gewährleisten zu können. Da nach wie vor neben der gesamten Verwaltung auch wichtige betriebliche Einrichtungen wie alle Fahrzeugwerkstätten bestreikt werden, muss mit teilweise gravierenden Einschränkungen beziehungsweise Behinderungen auf allen Linien gerechnet werden. --- Bitte beachten: --- Einzelne Fahrten können ausfallen oder sich verspäten. Dies gilt auch für die hier ermittelten Verbindungen, bitte berücksichtigen Sie dies bei Ihrer Reiseplanung. Danke für Ihr Verständnis.


S-Bahnhof Potsdamer Platz。3月16日夕方。 

それにしても、スト期間中おもったのは、ベルリナーの辛抱強いこと。バスもトラムも地下鉄も走っていないのに、ちっともあわてることのない。むしろ、先週も半ばにさしかかると、あたかも何事もないかのよいに、街自体が落ち着きを見せてるように感じてしまうぐらい。バスもトラムも地下鉄もない?じゃあ、どこもいかんかったらええねん、あるいは、チャリンコでいったれええねんって、もしくは、しゃーない車か、ガソリン払う金ないけど、しゃーねーやろがー、せやけど、方向いっしょやねんし、のけったるでー、ってそういうアクションもあった。確かに、車の量は見た目以上に多くて、喉風邪を数日来こじらせているせいか、空気が車の排ガスで悪くなっている気もしたけれど、いつもよりたくさんの人であふれかえってるS-Bahnも駅も、そこにいる人たちもある種の非日常を楽しんでいるようにもうつった。もちろん、多くの人にとってこの2週間弱は不便は強いられたには違いない。でも、ベルリンは30年弱ものあいだ壁にかこまれてたんやし、これぐらいでへこたえるような街やない、むしろ、街を歩いていて、いつもよりたくさんの自転車がそばをびゅんびゅん飛ばしているのをみて、非日常をなにごともなくすごさせる、なんとなく「日常」に変えるようなこの街のおおらかさ、これが、あまりにも、あまりにも、ベルリンな刹那、らしきものを感じさせられたようにも思う。今度ばかりはどうなることやら、これを期に革命でもおこるかな、などと、このままたががはずれてしまって世界が終ってしまえばいいや、などと、この無期限のストが始まったときには、無論、あまりにも幼稚なことをいってしまっているとは重々承知はしているのだけれど、無邪気にも夢想してしまったり、反面、ひさびさに長いながーいベルリンという街への思いのようなものをぶちまけることにもなったのだけれど、やはり、この街にある「なにか」とはこういうものなのかな、といまさらながらに思う。とここまで書いてやはり、ストごときでは、革命はこの街ではやはりおこりえないか、革命なんて口にしてしまうなら、Watt? Haste ja maa jerade Revolution jesagt?Altaa,duu,Scheissee,so watt is heer jar nee maa wiedaa zu passieren!(はあ?革命いうたか?おっさん、そんなんここで二度とおこるわけないやろうが!)ベルリナーにあざわられるにきまってる。
とはいえ、今回のこのストの期間中は(まだまだ続く模様だけれど)、僕にとってはこの街とその日常について、いろいろ考えるには刺激に満ちた2週間ではあった、といって今日はしめくくるとします。しかし、この「非日常」ならぬあるひとつの「日常」が終わったあと、どう暮らすかが明日からやはり問題なるのだろうけれど・・・。いや、「非日常」なんてやっぱりありえない「日常」なのか、こうしてなにもなかったかのように過ぎていくのが「日常」なのか。そんなわけで、今日もまたしても自戒、自戒、ほんならまた次回。ベンベン勉・・・。

最後に今日の一枚。
RADIO CITIZEN:BERLIN SERENGHETI:ubiquityrecords (2006)

もうかれこれ一年以上前にでたアルバムだけれど、ベルリンのフュージョンあるいはジャズシーンを代表するようになったバンドにもなったRadio Citizenのデビュー作。先週、木曜日と金曜日にベルリンはTausendという新しいバーでコンサートがあったのでいってきたのだけれど、やはり、このバンドのライブはもう3度目にもかかわらず、確かな音楽にはいまさらながらにうならされた。いま2枚目のアルバムを収録中とかで、披露された新曲もはずれなし。個々の奏者やボーカルの技と味を感じられる音楽。
http://www.myspace.com/radiocitizen
http://www.ubiquityrecords.com/radio_city.html